スルーする

さてさて。不動産業がクレーム産業と言われて久しいわけだが。

三浦展さんの近著で「そのクレームにはお答えできません!」という不動産業界のネタ本がありまして、なかなか「あるある」と思いながら読めるわけです。が、じゃあどうするかという点については、微妙だと思っている。「共通項のある人を集めるとクレームが減る」というくだり。



オキシトシンが分泌されるからでしょうか。オキシトシンは愛情ホルモンと言われますが、逆に怒りも増幅するホルモンであります。身近な人ほど、憎悪もハンパない。
不動産屋が見ているクレームは、「他人に対するクレーム」だけども、世の中には親族や家族、すなわち「共通項のある人」に対する憎悪の方が深刻です。日本では殺人(未遂含む)の55%は親族です。知らない他人より「共通項のある人」に殺されるのが日本です。
結局、共通項があろうがなかろうが、「不寛容」と対峙するしかないのです。なんとか自分たちのことを自分たちで決めて、生きていくしかないのです。そういうところの手助けにをせずに、結局、不動産屋は「人間同士の不寛容を、またプライベート空間に押しもどす」ことしかできない。自分たちからは、見えなくなるだけ。もうそういうことやめろって。
でもなあ、不寛容が悪で、寛容が善っていう、二項対立じゃないスルーの仕方を、人間は長い期間かけて身につけているはずなんだけど。

それは例えばですねー、

「●●を許せないなんて、
私って不寛容だなあ〜、てへぺろ! (または、だっふんだ!)」
っていうやり方です。
だっふんだ!

人間もともと、不寛容なんですよ。エントロピー増大に必死で争う存在なのであるよ。だから仕方ない。お互いの不寛容に「そりゃそーだよね」っていうために、ユーモアや宗教があるのである。ユーモアって、結構理屈で作れるんです。練習すればできるやつです。

要するに!
不動産屋が
おもろくないからダメなのだ!!!!
(想像以上に安易なくだり。てへぺろ。)

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